3Dプリント自助具デザインコンテスト

一般社団法人ICTリハビリテーション研究会が主催する「3Dプリント自助具デザインコンテスト」は、3Dプリンター技術を活用した自助具(生活をより便利にするための道具)のデザインを広く募集し、そのアイデアと成果を社会に還元することを目的とした全国規模のコンテストです。2023年度に初開催されて以来、毎年多くの応募と注目を集めています。

2024年11月8日 (TBS news23 での放映)

コンテスト設立の背景と経緯

ICTリハビリテーション研究会は、設立当初から3Dプリンターを活用した自助具制作の支援活動を展開してきました。近年、ケア・介護分野での3Dプリンター活用が急速に進展したことを受け、その技術とアイデアを社会全体で共有・発展させるため、2023年より「3Dプリント自助具デザインコンテスト」をスタートしました。

本コンテストは、共催のファブラボ品川や協賛企業と連携し、応募作品を「COCRE HUB(コクリハブ)」という共有プラットフォームで公開しています。これにより、作成データを多くの人が活用できる仕組みを構築しています。

コンテストの内容と特徴

  • 募集内容
    • 3Dプリントを活用した自助具デザイン(リハビリ用具、関節固定具、創作活動用具なども含む)
    • 応募作品はCOCRE HUBで公開し、誰でもデータを活用できるようにする。
  • 応募資格
    • 年齢・性別・職業・国籍不問(日本語でのコミュニケーションが可能なこと)
    • 個人・団体・グループ、複数応募も可。
    • 参加費無料
  • 審査員
    • 医療・福祉・デザイン・3Dプリントの各分野から専門家が参加
  • 賞と副賞の例
    • 最優秀賞(1名/組):3Dプリンター1台+フィラメント
    • 優秀賞(2名/組):フィラメント
    • 学生賞(1名/組):フィラメント
    • 受賞作品はCOCRE HUBで公開され、社会的な波及効果も期待される。
  • 開催スケジュール
    • 例年6月〜8月末にエントリー受付、10月に最終審査会・結果発表。

これまでの成果と今後

2023年の初開催以降、毎年多くの応募があり、実際に生活やリハビリの現場で役立つ自助具デザインが生まれています。応募作品はCOCRE HUB (https://cocrehub.com) で公開され、個人の工夫が全国・世界の当事者や支援者に届く仕組みが評価されています。

今後もICTリハビリテーション研究会は、3Dプリント技術を通じた自助具の普及と、誰もが参加できるオープンなものづくり文化の創出を目指し、コンテストを継続していく予定です。

3Dプリント自助具デザインコンテスト 2024

2024年度1次選考通過作品

3Dプリント自助具デザインコンテスト 2023

2023年度1次選考通過作品

主催・共催・協賛

  • 主催:一般社団法人ICTリハビリテーション研究会
  • 共催:ファブラボ品川
  • これまでの協賛:株式会社サンステラ、日本3Dプリンター株式会社、一般社団法人コンピュータ教育振興協会、株式会社北陸エンジニアプラスチック、テクダイヤ株式会社

このコンテストは、3Dプリンターという最先端技術を活用し、生活の質向上やリハビリ支援に貢献する新たな自助具の創出と、その成果の社会還元を目指す、非常に意義深い取り組みです。今後の展開にも注目が集まっています。


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